渡辺 “Navi”信之さんと知り合うキッカケはRAMONESだった。
RAMONESはパンクの始まりと言われるバンド。
渡辺 “Navi”信之さんは、時代は違えどRAMONESを愛する人、初めて聴く人のために活動をしてる。
そんな 渡辺 “Navi”信之さんへ、音楽をはじめRAMONESを歌い続けている理由等を聞いてみました。
渡辺 “Navi”信之さんのインタビューでの表記(N)
音楽・バンドを始めるキッカケを教えてください。
N:Beatlesにしびれた姉の影響と、中学の音楽通同級生、伊佐高吉君の影響と、高校卒業して、音響の勉強をする名目で、何か面白いもの、ワクワクするもの見つけたくて福岡の直方から上京したんやけど、コンサートの警備のバイトをするうち、82年かな、[鮎川誠の生まれた日]というオールナイトイベントが渋谷のEggManであるから来いよ、タダ働きだけど観れるからと誘われて、カワサキのZ400GPで、Keith RichardsのTATTOO YOUの裏ジャケプリントTシャツを着て行ったら、当時のシーナ&ロケッツのスタッフに「暇だったら手伝いに来いよ」と声をかけられて、もちろんシーナ&ロケッツには最前列のお客さんガードしながら完全にノックアウトされた。
それがきっかけで楽器運び、ローディーを始めて、リハーサルの時は楽器運び終わってコーヒー落としたら暇だから、スタジオから漏れる音聴きながらギター弾いてたね。
旅にはシーナ&ロケッツから教えてもらった音楽をラジカセに詰め込んでね。
たまにライブに鮎川さん達が遅れてきたら、チャンスとばかりサウンドチェックでギター弾きまくり。でっかいキッカケだね。
ローディー時代にも、仲間の[赤と黒]でギター弾かせてもらったり、シーナ&ロケッツのメンバーとセッションさせてもらったりして、、山口冨士夫さんや柴山さん、ルースターズやアナーキーやプライベーツのメンバーを誘って六本木のインクスティックでイベントしたこともあったな。
冨士夫さんとKeithのWhip It Upをやったんだぜ!
本番直前まで来てくれるか不安だったんだけど、最高だったね。
シーナ&ロケッツで活動するようになったのは?
N:90年にメンバーチェンジがあった時に声をかけていただいてステージに上がることになって、舞台袖とステージには2000光年くらい距離があることを知ったよ。
ロックンロールの全てがあるバンド、歴代のメンバーも素晴らしいし、そこに居れたことは、ほんとにミラクルだね。
現在のようにラモーンズの良さを広めるため全国を回る事をするようになった経緯は?
N:シーナ&ロケッツから教えてもらう音楽はどんどん吸収して、好きになって、旅先でレコード屋さん見つけるのも楽しかったな。特にバックビートの効いたやつ。
Rolling Stones 以外はブルーズやブギばかりで、黒人音楽しか聴かない時期もあって、同級生にRAMONES薦められたり、シーナが「RAMONES、DEE DEE抜けたらしいけど、C.Jて若い、えーのが入ったらしい…」とか言って、レコーディング早めに切り上げてRAMONES観に行ったりしてても、もうひとつピンときてなかったんだけど、何年の来日だったか川崎のチッタでRAMONES観た時、ガチャンて音が聞こえたね、スイッチが入ってね。
すべてが美しくて、まわりのお客さんの騒ぎ様なんか全く目に入らなかった、暗転から終演まですべてが美しかったんよ!
Rolling Stones 初来日10回全部観たウルトラインパクトとは、また違う新しいものを見つけた気がしたんだ。かなり出遅れやね~(笑)
楽屋でJoey Ramoneと握手させてもらった時、あの全てを見透かすようなピュアな目で見つめられて恋に落ちたね。
でも、歌うなんて考えもしてなかったんだ。
彼のソロアルバムの
「What A Wonderful World」
を聴くまでは。
で、RAMONES大好きのシーナのバースディライブに、一夜限りのつもりでRAMONES命の東川さんとRAMONES当たり前の穴井さんとRAMONESやったらおかげでウケてさ、たまたま来てくれてたRAMONESファンクラブJapan会長のユキさんから、C.J Ramone来日するんだけど「高円寺HighでO.Aやる?」て話が来て、やるやる!てなって、続けることになって、、今に至る。
俺みたいにRAMONES出遅れた人がいちゃイカン!て思って弾き語りでもバンドでも歌うことにしたんだ。退屈なソロも無いし、ハッピーで楽しいし、プレイするとRAMONESの良さを深く知ることができるのも嬉しいし。
Tommy RamoneのドラムがRollして、ただ速いだけじゃなくてスネアのポイントがとっても気持ち良かったのもきっかけのひとつだし、それに、Joey Ramoneの歌は、長く聴いてきたBluesの偉人達にある、心の奥の深い叫び、ソウル?みたいなチカラがあって惹きつけられるんよ。
だから!ゲームやくだらんテレビ見る暇があったらRAMONES一曲覚えた方が良いよ!てなもんで。
名演 It’s Alive 爆音で観なよ!てね。
Joeyいなくなって、とっても淋しかったけど、歌ってたら大丈夫になってきたしね。
全国のRAMONESファンや、カバーバンドから知らない音源やお宝を見せてもらったりつながるのも楽しいし、今は世界中のRAMONESファンとも簡単に話せて楽しいし、この記事がまた誰かのキッカケになれば嬉しいな。
RAMONESよく知ってる人達からは、学ぶ機会になるし、全く知らない人や、電撃バップやDo You Remember Rock’N’Roll Radio?しか知らない人達には、Questioninglyや、Danny Saysも知って欲しいなと思うし。
単車に乗ることや、キャッチボールするみたいに楽しいんだよ、RAMONESをプレイするのは。
今の自分のバンドの良いところは?
N:たまにやる弾き語りは、アコギだったり、ミニアンプでエレキだったり、マーシャルで爆音だったり、PAが無くても歌うし、その時の気分次第だけど、RAMONESの曲の良さが伝わります、と言われたことがあって、続けてる。
バンドは、ロンドンでRAMONESを観たことある博多のRitz Ramoneと、大阪のパワーヒッターTomoとやってるRAMONES DRAGONがメインで、良いところは大阪の出汁が効いてるところだな、好きやねん大阪。
あと、福井のURAMONESと遊んだり、博多のTitty Twisterのドラムの真崎さんとはRAMONESはもちろん、いきなりStonesでも遊べるし、奥様のKimiko Howlinとは先日7/19に福岡県飯塚市にある嘉穂劇場でJudy Is A Punkやったし!そのうち公開できるから楽しみにしてください。
それにRAMONESといえばTsukasa ZEEZZ師匠!彼にギターを任せて歌うのもいつも楽しみにしてる。
恒例年1回だけど、Joey Ramone Birthday Party 用のバンドRAMONA☆42は、 RAMONES初来日体験者ナミジンと、ドラムはこの[BACK BEAT]を立ち上げたヒライ君、ヒライ君はすぐにレコーディングしても良いくらいにタイコきっちり仕上げてくるね〜素晴らしい。今年は残念ながらお祝いできなかったな、、
あと、
URAMONESのTommy Ramone継承者、Kussie RamoneとRitz Ramoneで
THE AIRWAVESて名前で海外戦略企画中だったんだけど、ちょいと先になりそうだな、、そう、Ritzは全くのド素人だったけど俺の弾き語りを観てから初めてベースプレイするようになって、釜山だ!NYだ!ドイツだ!バリだ!と今じゃ俺のケツを叩いてくれる
1番の相棒で、お琴の爪でダウンピッキン!世界でただ一人だろう。
あ、質問の答えはとにかく、RAMONESを楽しむところ!
思い入れのあるアーティストまたは曲を教えて下さい。
N:RAMONES:Life’s A Gas
Rolling Stones:Jumpin’ Jack Flash, Gimme Shelter
Keith Richards and The X-pensive Winos : How I Wish
John Lee Hooker:Boogie Children
Ronettes:Baby,I Love You
Beatles、Chuck Berry、Aretha Franklin、Sam Cook、Otis Redding、Muddy Waters、Albert King、Eddy Taylor、Junior Wells&Buddy Guy、BB King、Little Walter、Magic Sam、Fred Mcdowell、James Son Thomas、Little Jonnie Jones、Bob Marley & Wailers、Meters、Johnny Kidd & The Pirates、Wilko Johnson Band、Johnny Thunders、Irma Thomas、Detroit Cobras、MC5、Jimi Hendrix、Medicine Head、Billy Holiday、Miles Davis、Thelonious Monk、Sly & The Family Stone、Village Callers、IKe & Tina TurnerとIkettesも!
他きりがない…
自分のイチオシの機材を教えて下さい。
N:もちろんギター!Epiphone Wilshire( 65年辺り)デリケートな造りで扱いに困るとこもあるけど、やかましくない最高にエレガントな爆音を出せるんだ。
あと10本くらい欲しい…3ピックアップタイプの白も…。
あと、なかなか出番無いけどPAF付きのFender Telecaster、念願叶ってお気に入りのオリーブカラーにチェンジ!
どちらも、ボリュームを絞った時も抜群の音色だ!
S&R沖縄ライブの時、会場で手作りシルバーショップやってて、好きなの持ってってください!と気前よく言われて手に入れたバングル。
今まで音楽・バンドをやってて良かったって思える事・出来事。
Nさん:お客さんにRAMONES聴いてみます!と言われた時。
北京で弾き語りした時、一緒に行ったURAMONESのJohnnyが泣きながらDanny Saysを聴いてくれたこと。あるんだよね、オレも、涙が勝手に落ちるロックンロールが。
他にもたくさんたくさんあります、C.J RamoneやWilko Johnsonとやれたり。
ライブハウスでやってたら外までRAMONESが聴こえたから入ってきた!とかね。
同じ音楽・バンドをしたい人へアドバイスをお願いします。
N:カバーでもオリジナルでもとにかく音楽を、特にRock’N’Rollを楽しむことをお薦めします!楽器をやることは素晴らしいことだし、ゆっくりでも続けてください、歌を覚えてみてください、きっとハッピーな出会いがあります。こんな時代だからこそ!
現在の活動等の詳細、経歴を教えて下さい。
N:毎年Joey Ramoneの誕生日5/19辺りにRAMONESカバーバンド集めてパーティを企画、来年はやりたいぞ!
2012年から神戸で3年続けたWe Love RAMONESを復活、大阪King CobraでRAMONESカバーバンド集めてWe Love RAMONES、来年に向け企画中。
経歴
1990〜2009
ex Sheena & The Rokkets
☆RAMONESカバーのスタートは
Hey Ho Let’s Go!中心に、Kokura Ramones、天海Ramones、etc…あちこちでRAMONESやりまくり、、
☆C.J RamoneのO.A。
☆C.J Ramoneと東川元則と渋谷Homeにて26曲セッション。
☆釜山のハードロックカフェ他で弾き語り RAMONES。
☆北京のライブハウスSchoolでRitz & Kussieとライブ、最高盛り上がったよ!
☆N.Y クラブSide Walk オープンマイクでRitz Ramoneと2人で
"Something To Believe In”を演奏、Joey Ramoneの御墓参り。
☆ex Rolling Tigers
全員寅年バンド、坂田”鬼平”紳一、大土井裕二、本間章浩、渡辺 信之、ゲストボーカルに高田エージ、遠藤ミチロー。
いままで一緒にプレイしてきた仲間、みんな最高だったな、心から心から感謝しています。
RAMONES FOREVER!
渡辺 “Navi”信之 1962年7月24日福岡県直方市生まれ。
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