久々に素敵なベーシストとギタリストとのセッションをしました。
音を合わせた時に、久々に音楽をしてる感覚になりました。
ここでいう「音楽をする」というのは、楽器を演奏するって意味じゃない。
お互いの出す音を聴きながら、それに対して音でどう応えていくかって感じなんです。
音楽人生で色々な人達と演ってきた経験で得た事なんですけど、言葉で表すのがとても難しい。
例えば、100人ベーシストが居れば、100人とも音もニュアンスも何かしら違うんです。
それが個性だったりするわけなんですけど、その違う個性に対してどうこちらもドラムをするかってのが面白いわけなんです。
そして、皆が気持ちいい音になった時に「音楽をしてる」って事になるわけで。
ただ、譜面に書いてる事を演奏すれば音楽になるってわけじゃないんですよね。
今だとDTMってパソコンで音楽を作ったりする事が当たり前になったんですけど、あれは音楽を作るツールなわけで、音楽をするって事とはまた別かなっと思ってる。
やっぱり、ライブで演った事もない曲をいきなり合わせた時の緊張感というか、神経の研ぎ澄まし方は本当に尋常じゃないと思う。
実際に自分も、視覚と聴覚をフルに使って一緒に演るメンバーの音を感じて、お互いに求めてる音が出た瞬間の気持ち良さって凄いわけです。
ちなみに、演奏が上手いとかじゃないんですよ。
どんなに演奏が上手くても、他のパートを無視したプレイは只々気持ち悪い。
置き換えれば、こちらから話してるのにガン無視してる状況と同じなんです。
どんなに説明しても、音楽が出来てない事を理解出来ないって人も居るわけで。
自分も最初は分からなかったんですけど、ある時ふと理解出来るようになったんです。
何でも一緒に楽しむって事が大切じゃないですか!
音楽も音を楽しむ事なので、バンドであってもセッションでも一緒に音楽を作ったり楽しむ事って、独りよがりじゃダメなんですよね。
まだ20代の時にジャズのセッションに挑んだ事あって、今考えればホント無謀過ぎるけど、それが音楽をするって意味を知るキッカケだったかもしれない。
そのセッションのプレイヤーは、ほんと音楽してる人ばっかりだった。
そんなジャズセッションって決め事があるわけないんで、簡単なテーマ決めて、キー決めて大体でスタートするんですよね。
もちろん、歌を歌う人がいると楽譜くれたりするんですけど、ある程度アドリブな感じだった。
あの時に本当に音楽ってこうするんだ。ってなんとなく理解して、それを色んなところでもやっていった感じなんですよ。
でも、そんな事言われてもわけわからないですよね。
実際にジャズ叩けるかって言われたら、レガートも叩けなかったんですけど、それって昔の人がそう叩いてたってだけで、ジャズの決まりってわけじゃないんですよ。
なので、演奏が上手くなくても音を聴いて音で会話をすれば良いだけなんです。
会話が出来れば、皆も気持ちいい!ってなって音楽もすごい盛り上がったりするわけで。
それから、これまで色んな人とセッションやバンド演ってきたけど、本当に音楽するって意味を知ってる人と滅多に出会う事は無い。
だからこそ、そういう音楽をする人と合わせる事が出来ると本当に嬉しい!
冒頭にも書いたベーシストとギタリストのお二人は、そんな音楽人です。
それでは、また!
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