よう、兄弟たち。
年を重ねると、どうにも新しい音楽にグッとこなくなっちまう瞬間があるよな。
だがな、それはお前さんの感性が錆びついたんじゃねえ。魂を揺さぶるような「本物」が減っちまっただけかもしれねえ。
今日語りてえのは、そんな時代にこそもう一度爆音で聴くべきバンド、THE MAD CAPSULE MARKETSだ。
奴らが鳴らしていたのは、単なるロックじゃねえ。20年早すぎた「未来の音」だったんだ。
パンクからデジタルへ、恐れを知らぬ進化
THE MAD CAPSULE MARKETSは、1985年に前身バンドが結成され、1991年にメジャーデビューしたバンドだ。Vo.のKYONO、Ba.&Prog.のTAKESHI UEDA(上田剛士)、Dr.のMOTOKATSU MIYAGAMI(宮上元克)。この3人が揃ってからの快進撃は、日本のロック史における一つの事件だったぜ。
初期はゴリゴリのパンクロックだった。だが、奴らはそこに留まらなかった。ギタリストが脱退し3人体制になると、TAKESHI UEDAが持ち込む打ち込みサウンド、つまりデジタル要素を大胆に導入し始めたんだ。パンクの持つ暴力的な衝動と、無機質で凶暴なデジタルビートの融合。当時、こんな音を鳴らしてるバンドは日本中どこを探してもいなかった。
周りがミクスチャーロックなんて言葉を使い始めた頃には、奴らはとっくにその先、インダストリアルやデジタルハードコアなんて領域に足を踏み入れてたんだ。アルバムを出すたびに音楽性を変え、進化し続ける。その変化を恐れねえ姿勢こそが、MADのカッコよさの真髄だった。
世界が認めた、日本発のオリジナルサウンド
奴らのサウンドは、日本の音楽シーンだけに収まるもんじゃなかった。イギリスをはじめとする海外で、とんでもねえ評価を受けたんだ。オジー・オズボーンが主催する「OZZFEST」やイギリスの巨大フェス「Download Festival」にも出演し、現地のオーディエンスを熱狂させた。日本語と英語が入り混じったKYONOのボーカルスタイルは、言語の壁なんて軽々と飛び越えちまったんだ。
このMADの司令塔であり、ほとんどの楽曲を手掛けていたのが、ベースの上田剛士だ。彼が生み出す、脳髄を直接揺さぶるような重低音と、鋭利な刃物みてえな電子音の絡み合いは、まさに発明だった。彼の作るサウンドは誰にも真似できねえオリジナリティに満ち溢れていたんだ。
金字塔『OSC-DIS』を聴け!
MADの進化の到達点であり、最高傑作として名高いのが、1999年にリリースされたアルバム『OSC-DIS (OSCILLATOR IN DISTORTION)』だ。もし、MADを聴いたことがねえってんなら、まずこれを聴け。ぶっ飛ぶぞ。
一曲目の「TRIBE」から、強烈なデジタルビートとヘヴィなギターリフの嵐だ。続く「PULSE」の、バグったようなイントロとキャッチーなラップの対比は、まさにMADの真骨頂。アルバム全体を支配する、デジタルとアナログが完璧に融合した凶暴なサウンドは、25年以上経った今聴いても、全く色褪せることがねえ。
突然の活動休止、そして伝説へ
そんな唯一無二の道を突き進んでいた彼らだったが、2006年に突然の活動休止を発表する。公式には「解散」ではなくあくまで「休止」だが、事実上の活動停止状態が続いている。リーダーの上田は後に「MADの曲を作る気持ちになれなくなった」とも語っており、その言葉が全てを物語っているのかもしれねえな。
その後、メンバーはそれぞれの道へ進んだ。上田剛士はソロプロジェクト「AA=(エー・エー・イコール)」でさらに進化したサウンドを追求し続けている。KYONOもソロ活動や様々なバンドでその声を響かせ、宮上元克も多くのバンドでサポートドラマーとして活躍している。
時代よ、ようやくMADに追いついたか?
THE MAD CAPSULE MARKETSは、単なる過去のバンドじゃねえ。彼らが残した音楽は、今もなお多くのアーティストに影響を与え続けている、生きた伝説なんだ。
もし、あんたが最近の音楽に刺激を感じなくなっているなら、騙されたと思ってMADを聴いてみてくれ。そこには、流行り廃りなんてくだらねえ概念を遥かに超越した、本物の、そして未来のロックが鳴り響いているはずだからよ。音量はもちろん、最大でな。



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