40代こそ聴くべき!「ロックは死んだ」なんて言わせない、初期衝動を取り戻す凄腕の若手バンド10選

はじめに:おい、まだ「昔のロック」だけで食いつないでるのか?

よう、兄弟。調子はどうだ?
仕事に追われ、週末は家族サービス。たまの一人の時間に愛車や書斎で流すのは、結局20年前、いや30年前に擦り切れるほど聴いた『Nevermind』や『Definitely Maybe』、あるいは『The Blue Hearts』なんじゃないか?

わかるぜ、その気持ち。あの頃のロックは最高だった。それは紛れもない事実だ。
だがな、「最近の若い奴らの音楽はナヨナヨしてて聴くに堪えない」「ロックは死んだ」なんて、したり顔で語っちゃいないか?

もしそう思っているなら、アンタは人生の楽しみを半分ドブに捨てているようなもんだ。
はっきり言おう。今、日本の若手バンドシーンは最高に面白いことになってる。

かつて俺たちが熱狂した90年代グランジ、00年代ガレージロックリバイバル、そして日本のオルタナティブ・ロック。それらの遺伝子を継承しつつ、現代のセンスでアップデートした「本物」の怪物が、ライブハウスで轟音を鳴らしているんだ。

この記事は、流行りのダンス動画で流れるような曲には興味がない、骨太なロックを愛する40代のアンタにこそ読んでほしい。
俺が厳選した、脳天を直撃する日本の若手バンド10組を紹介する。これを読めば、明日からアンタのプレイリストは一気に若返り、あの頃の「初期衝動」が蘇るはずだ。


なぜ今、40代が「若手バンド」を聴くべきなのか

本題に入る前に、少しだけ語らせてくれ。
なぜ俺たち40代が、あえて今、若手の音を聴く必要があるのか。

1. 90年代リバイバルの波が来ている

ファッションと同じで、音楽の流行も回る。今の20代〜30代前半のミュージシャンたちは、親の影響やサブスクのディグり(掘り出し)によって、俺たちが青春を捧げた90年代〜00年代初頭のロックをルーツに持っていることが多い。
つまり、彼らの鳴らす音は、俺たちの耳に驚くほど馴染むんだ。 新しいのに、どこか懐かしい。その絶妙な「既視感」と「進化」のバランスがたまらないんだよ。

2. 「同期」を使わない生身のグルーヴへの回帰

一時期、PCで作った同期音源(バッキングトラック)に合わせて演奏するバンドが増えたが、最近の骨のある若手は違う。
アンプ直結、スリーピース、一発録り。そんな「誤魔化しの効かない」スタイルで勝負するバンドが、ライブハウスシーンで再び覇権を握ろうとしている。このヒリヒリするような緊張感は、俺たち世代の大好物だろ?

3. オヤジの感性をアップデートする特効薬

「最近の曲はわからん」と耳を閉ざすのは、老化の始まりだ。新しい感性に触れることは、脳への最高の刺激になる。若いバンドのエネルギーを浴びて、アンタ自身の感性も研ぎ澄ませてくれ。


耳の肥えた40代へ捧ぐ!今すぐ聴くべき日本の若手バンド10選

前置きはこれくらいにして、俺が自信を持って推す「ヤバい」バンドたちを紹介しよう。
どれもこれも、アンタの眠ったロック魂を叩き起こす連中ばかりだ。

1. w.o.d.(ダブリューオーディー)

~ニルヴァーナの亡霊か? 現代に蘇るネオ・グランジの轟音~

もしアンタが、カート・コバーンの歪んだギターとダミ声に人生を狂わされたクチなら、w.o.d.を聴かないという選択肢はない。[1]
神戸発のスリーピースバンド。彼らの特徴は、何と言っても「同期なし」の徹底したライブ感だ。
極太のベースライン、手数の多いドラム、そして空間を切り裂くようなギター。余計な装飾を一切削ぎ落とし、3つの楽器と声だけで勝負するスタイルは、まさにグランジそのもの。[1]

特にアルバム『感情』あたりを聴いてみてくれ。90年代のUKロックやUSオルタナの匂いがプンプンする。
ボーカル・サイトウタクヤの声には、かつてのロックスターたちが持っていた「危うさ」と「色気」が同居している。
「あぁ、俺たちが好きだったロックは、ここで生きていたんだ」と、目頭が熱くなるはずだ。

  • おすすめの一曲: 『1994』
    • タイトルからして俺たち世代への挑戦状だ。リフ一発で持っていく潔さ、これぞロックンロールだ。

2. 羊文学(Hitsujibungaku)

~轟音と静寂の美学。オルタナ親父を殺しにかかるシューゲイザー~

「若い女の子のバンドだろ?」なんて侮るなよ。痛い目を見るぞ。
羊文学は、今もっとも「音へのこだわり」が変態的(褒め言葉だ)なバンドの一つだ。
彼女たちのサウンドの根底にあるのは、間違いなくシューゲイザーとオルタナティブ・ロック。
マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやスマッシング・パンプキンズ、あるいは日本のNUMBER GIRLを通過したアンタなら、あの一聴して「美しい」と感じる轟音ギターの壁に、心を奪われるはずだ。

ボーカル・塩塚モエカの透き通るような歌声と、地を這うようなディストーションギターのコントラスト。このギャップが、40代の疲れた心に沁みるんだよ。
歌詞は繊細だが、サウンドは極めて暴力的かつ構築的。ただの「癒やし」じゃない、心の澱を洗い流すような浄化作用がそこにある。

  • おすすめの一曲: 『あいまいでいいよ』
    • キャッチーだが、ギターの音作りがエグい。夕暮れ時に一人で聴くと、不覚にも泣けてくるぞ。

3. Age Factory(エイジ・ファクトリー)

~初期衝動の塊。ライブハウスの「汗と熱」を真空パックした怪物~

「最近のバンドは行儀が良すぎる」なんて嘆いているなら、Age Factoryを聴け。
奈良県出身の彼らが鳴らすのは、混じりっけなしの、剥き出しのロックだ。
ジャンルで言えばオルタナティブだが、彼らの音楽には「エモ」や「ハードコア」の血が流れている。
2000年代初頭、俺たちがライブハウスでモッシュして暴れまわっていた、あの熱狂。それを現代的な解像度で再構築しているのが彼らだ。

ボーカル・清水エイスケの咆哮は、聴く者の胸ぐらを掴んで揺さぶってくるような迫力がある。
「生きる」ことへの渇望、焦燥感、怒り。40代になって社会のしがらみの中で押し殺していた感情を、彼らが代わりに叫んでくれているような錯覚に陥る。
理屈じゃない。本能で「カッコいい」と思わせる力が、彼らにはある。

  • おすすめの一曲: 『Blood in blue』

4. Kroi(クロイ)

~レッチリ、ジャミロ好きは必聴。ジャンルを食い散らかすミクスチャーの進化系~

ロックと言っても、アンタが好きなのはレッド・ホット・チリ・ペッパーズやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのような、ファンクやヒップホップを飲み込んだ「ミクスチャー・ロック」かもしれないな。
もしそうなら、Kroiがド真ん中だ。

彼らの音楽センスは、ハッキリ言って異常だ。ファンク、ソウル、ヒップホップ、ロックをごちゃ混ぜにして、最高にグルーヴィーなスープに仕上げている。
だが、ただオシャレなだけじゃない。彼らの根底にはロックバンドとしてのダイナミズムがある。
特にベースとドラムの絡みは、かつてフリーとチャド(レッチリ)に熱狂したアンタの腰を直撃するはずだ。
ブラックミュージックの粘り気と、J-ROCKのキャッチーさが見事に融合している。「新しい音楽は難解だ」なんて思っているオヤジこそ、このグルーヴに身を任せてみてほしい。自然と体が動くはずだ。

  • おすすめの一曲: 『Fire Brain』
    • このリフ、この展開。予測不可能だが最高に気持ちいい。これが2020年代のミクスチャーだ。

5. No Buses(ノー・バシーズ)

~アークティック・モンキーズの初期衝動。ガレージロックの正統後継者~

バンド名を聞いてニヤリとしたアンタ、鋭いな。そう、アークティック・モンキーズの曲名から取っている。
No Busesは、00年代のUKガレージロックリバイバルを愛した人間にはたまらないバンドだ。
ザ・ストロークスやザ・リバティーンズ、そして初期アークティック・モンキーズ。
あの頃の、ちょっと気怠くて、でも最高にスタイリッシュで、どこかシニカルなロック。それを日本の若者が、英語詞で、クールに鳴らしている。

彼らの音楽には、過剰な演出がない。乾いたギターサウンドと、淡々としたボーカル。だが、その隙間にある「間」が最高に色っぽい。
「洋楽しか聴かない」という頑固な洋楽至上主義のオヤジにこそ、聴かせたい。日本のバンドもここまでクールになったんだと、認識を改めることになるだろう。

  • おすすめの一曲: 『Girl』
    • このミュージックビデオを見てみろ。ファッションから立ち振る舞いまで、俺たちが憧れた「インディーロック」の美学が詰まっている。

6. Suspended 4th(サスペンデッド・フォース)

~超絶テクニックの路上からの刺客。楽器オタクのおじさんも黙る実力派~

「若い奴らはテクニックがない」なんて言ったのは誰だ? Suspended 4th(通称サスフォー)の演奏を見れば、そんな戯言は一瞬で吹き飛ぶ。
名古屋の路上ライブ(ストリート)で叩き上げられた彼らは、とにかく演奏が巧い。巧すぎて笑っちゃうレベルだ。

ジミ・ヘンドリックスやスティーヴィー・レイ・ヴォーンを彷彿とさせるギタープレイ、スラップバキバキのベース、そしてジャズやファンクも通過したドラム。
彼らのライブは、まるで70年代のハードロックバンドのジャムセッションを見ているような興奮がある。
特にギター・ボーカルのワシヤマカズキのプレイは、ギターキッズだったアンタの魂を確実に揺さぶる。インスト曲でも余裕で持っていける演奏力、これは本物だ。

  • おすすめの一曲: 『ストラトキャスター・シーサイド』
    • 路上ライブで鍛え上げられた、問答無用のキラーチューン。カッティングの切れ味が鋭すぎて出血注意だ。

7. SIX LOUNGE(シックス・ラウンジ)

~大分発、ロックンロールの爆弾。あの頃の「ミッシェル」の匂いがする~

もしアンタがTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTやBLANKEY JET CITYを通過し、革ジャンを愛するロックンローラーなら、SIX LOUNGEは必聴だ。
大分県出身のスリーピース。彼らの音楽に小賢しい理屈はいらない。あるのは「ロックンロール」だけだ。

シンプルで力強い8ビート、歪んだギター、そして男臭くて切ないメロディ。
「俺たちに残されたのはロックンロールだけ」と言わんばかりの切迫感と、青春の疾走感が同居している。
ライブハウスで汗だくになって拳を突き上げる、あの快感。彼らのライブには、ロックが本来持っていた「熱狂」がまだ残っている。

  • おすすめの一曲: 『メリールー』

8. TENDOUJI(テンドウジ)

~ハッピーでパンクな「EASY PUNK」。90年代USオルタナ直系の愛すべき馬鹿野郎たち~

「ロックはもっと自由で楽しいもんだろ?」
そう語りかけてくるようなバンドがTENDOUJIだ。彼らの合言葉は「EASY PUNK」。
WeezerやTeenage Fanclubといった90年代のパワーポップ、オルタナティブ・ロックが大好きなアンタなら、彼らのサウンドを聴いた瞬間にニッコリしてしまうだろう。

彼らはとにかく曲が良い。キャッチーで、シンガロングしたくなるメロディ。そして何より、メンバー全員がバンドを心の底から楽しんでいるバイブスが伝わってくる。
眉間にシワを寄せて聴くロックもいいが、ビール片手に笑顔で体を揺らすロックも最高だろ? TENDOUJIは、忘れていた「音楽の楽しさ」を思い出させてくれる。

  • おすすめの一曲: 『Kids in the dark』

9. Domico(ドミコ)

~たった2人で鳴らす音の迷宮。変幻自在のガレージ・サイケ~

ギターとドラム、たった2人のメンバーで活動するDomico
「2人じゃ音が薄いんじゃないか?」と思ったアンタ、甘いな。ホワイト・ストライプスやザ・ブラック・キーズを知っている世代なら、2人組バンドの底力を知っているはずだ。

彼らのライブは圧巻だ。ギターのさかしたひかるがルーパー(音を重ねるエフェクター)を駆使し、その場で音を積み重ねていく。サイケデリックで、中毒性が高く、どこか気怠い。
70年代のプログレやサイケロック好きのおじさんにも刺さるし、ローファイな音作りは現代のインディーシーンともリンクする。
一度ハマると抜け出せない、沼のようなバンドだ。

  • おすすめの一曲: 『ペーパーロールスター』

10. PK shampoo(ピーケーシャンプー)

~関西発、激情と叙情の暴走列車。銀杏BOYZの遺伝子を感じろ~

最後に紹介するのは、今、ライブハウスシーンで最も熱い視線を浴びているPK shampooだ。
関西出身の彼らから感じるのは、かつての銀杏BOYZやeastern youthが持っていた、あの「どうしようもない感情の爆発」だ。

ボーカル・ヤマトパンクスの書く歌詞は、文学的でありながら、どうしようもなく退廃的でエモーショナル。
ガラガラの声で叫ぶ姿は、社会に馴染めないアウトサイダーたちの代弁者のようだ。
サウンドはノイジーで荒々しいが、その奥にあるメロディは驚くほど美しい。
「ロックバンドはこうでなくちゃいけない」という予定調和をぶっ壊し、泥臭く疾走する彼らの姿に、40代のアンタは何を見る?

  • おすすめの一曲: 『神崎川』

どうやって彼らの音楽を楽しむ? オヤジ流の嗜み方

さて、聴くべきバンドは分かった。だが、どうやって聴く?
スマホのスピーカーで流して終わりか? それじゃあ彼らに失礼だし、ロックの真髄は味わえない。

1. 良いヘッドホン、あるいはオーディオで聴け

俺たちには金がある(はずだ)。安物のイヤホンじゃなく、低音の輪郭がしっかり出るヘッドホンや、こだわりのスピーカーで聴いてくれ。
w.o.d.のベースの唸りや、羊文学のギターのレイヤーは、良い環境で聴いてこそ真価を発揮する。音の粒子を浴びるんだ。

2. アナログレコードを探してみろ

最近の若手バンドは、あえてアナログレコード(LP)をリリースすることも多い。
「配信で便利に」もいいが、40代なら、あのデカイ・ジャケットを手に取り、針を落とす儀式の尊さを知っているだろ?
特にAge FactoryやNo Busesのアートワークは秀逸だ。部屋に飾るだけでも絵になるぞ。

3. 勇気を出してライブハウスへ行け

これが最終目標だ。
「若い子ばかりで浮くんじゃないか」なんて心配は無用だ。ライブハウスの暗闇の中じゃ、誰もアンタの年齢なんて気にしちゃいない。みんなステージ上の音に夢中なんだ。
生の爆音を全身で浴びて、若者たちに混じって拳を突き上げる。その瞬間、アンタは「部長」でも「お父さん」でもない、ただの「ロック・キッズ」に戻れる。これ以上のエイジングケアがあるか?


終わりに:ロックは続いていく、アンタと共に

「今の音楽はクソだ」と吐き捨てるのは簡単だ。だが、それは自分の感性が錆びついていることを認めるようなもんだ。
世界を見渡せばマネスキンがロックを復権させ、ここ日本でも、かつてのレジェンドたちの魂を受け継いだ若者たちが、新しい時代を切り拓いている。

40代。人生の折り返し地点。
守りに入るにはまだ早すぎるだろ?
かつてパンクやグランジに衝撃を受けたあの日のように、新しい音に心震わせる準備はできているか?

まずは今回紹介した10組のバンドを一曲でもいい、聴いてみてくれ。
そして、もし気に入ったら、周りの同世代にも教えてやってほしい。
「おい、最近の若いバンド、なかなか骨のある音を出してるぜ」ってな。

ロックは死んじゃいない。俺たち聴き手が止まらない限り、ビートは鳴り止まないんだ。
さあ、ボリュームを上げろ。まだまだこれからだぜ。

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