JUDY AND MARYは本当に「ただのポップロック」だったのか? ロック親父が語るその革新性

JUDY AND MARYは本当に「ただのポップロック」だったのか? ロック親父が語るその革新性 COLUMN
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よう、兄弟たち。

最近の音楽も悪くねえが、たまには俺たちの時代を揺るがした本物のロックの話をしねえか?

今回語りてえのは、JUDY AND MARYだ。

若い連中には「YUKIがいたバンド?」くらいの認識かもしれねえ。

だがな、断言する。奴らはただのポップなバンドじゃ断じてねえ。

日本のロックシーンに風穴を開けた、とんでもねえ実力派集団だったんだ。

見た目のポップさに騙されるな!奴らの本性は超絶技巧の集合体

JUDY AND MARY、略してジュディマリは1992年に結成され、2001年に解散したロックバンドだ。ボーカルのYUKI、ギターのTAKUYA、ベースの恩田快人、ドラムの五十嵐公太。この4人が揃った時の化学反応は、まさに奇跡だった。

まず、フロントに立つYUKIの存在感だよな。あのキュートなルックスとどこまでも伸びるパワフルな歌声のギャップにやられた野郎は数知れねえはずだ。だがな、YUKIの魅力はそれだけじゃねえ。女の子の持つポジティブな部分「ジュディ」と、ちょっとひねくれたネガティブな部分「マリー」を体現したような歌詞の世界観。あれは、そこらのアイドルには到底出せねえ深みがあった。

そして、ギターのTAKUYA。奴のギタープレイは変幻自在。ポップな曲では耳に残るキャッチーなリフを奏でるかと思えば、ハードな曲ではゴリゴリのギターソロをぶちかます。カッティングやアルペジオの巧みさは、まさに天才肌。あの見た目からは想像もつかねえような、骨太なロック魂が奴のギターには宿ってたんだ。

バンドのリーダーであり、多くの楽曲のメロディーを生み出したのがベースの恩田快人だ。彼がいなければ、ジュディマリは生まれなかったと言っても過言じゃねえ。彼の作るメロディーはとにかくキャッチーで、一度聴いたら忘れられねえ。だが、その裏にはしっかりとしたロックの骨格があった。

最後に、そんな個性的なメンバーをがっちりと支えていたのが、ドラムの五十嵐公太。[3] 彼のタイトでパワフルなドラムは、バンドサウンドの要だった。派手なプレイだけじゃなく、歌を最大限に活かす的確なビート。まさに職人技ってもんよ。

J-POPシーンに殴り込んだ、骨太のパンクロック魂

90年代、日本の音楽シーンはミリオンセラーが連発するまさに黄金時代だった。そんな中で登場したジュディマリは、まさに異端児だったぜ。デビュー当時はパンクバンドと言ってもいいほどの荒々しさを持っていたんだ。インディーズ時代のアルバム『BE AMBITIOUS』なんて、ゴリゴリのパンクサウンドで、後のポップなイメージとは全然違う。

メジャーデビュー後、「Over Drive」やアニメ「るろうに剣心」の主題歌になった「そばかす」の大ヒットで、彼らはお茶の間の人気者になった。あの頃、誰もが口ずさめるポップな曲を作るバンド、みてえなイメージがついたかもしれねえ。だがな、アルバムを聴き込んでみろ。シングル曲のキャッチーさとは裏腹に、攻撃的で実験的なロックナンバーがゴロゴロしてるぜ。パンク、オルタナティブ、ハードロック…奴らは自分たちの音楽性を一つのジャンルに縛り付けることなんてしなかったんだ。

ライブに行きゃあ、その実力は一目瞭然だった。CDのポップなイメージで来た客は、度肝を抜かれたはずだ。YUKIはステージを縦横無尽に走り回り、TAKUYAはギターをかき鳴らす。まさにスタジアム級のライブバンドとしての実力を兼ね備えていたんだ。

駆け抜けた10年、そして伝説へ

人気絶頂の2001年、彼らは突然解散を発表した。リーダーの恩田が脱退の意向を示したことが大きなきっかけだったと言われている。メンバー間の音楽性の違いも囁かれたが、最高の形でバンドを終わらせたいという美学があったのかもしれねえな。ラストライブとなった東京ドームでのパフォーマンスは、今でも語り草だ。

解散後、メンバーはそれぞれの道を進んでいる。YUKIはソロアーティストとして今も第一線で活躍し続けているのはご存知の通り。TAKUYAはプロデューサーやギタリストとして数多くのアーティストを手がけ、恩田と五十嵐も様々なバンドやサポートで精力的に活動している。

懐メロじゃねえ、今聴くべきロックだ

JUDY AND MARYは、単なる「90年代を代表するバンド」って言葉で片付けられる存在じゃねえ。ポップなメロディの中に、確かな演奏技術とロックの魂を込めた、唯一無二のバンドだったんだ。

もし、あんたの家の棚にジュディマリのCDが眠っているなら、もう一度引っ張り出して聴いてみてくれ。若い世代の連中にも、ぜひ聴いてほしい。きっと、そこに色褪せることのない本物のロックサウンドが鳴り響いているはずだからよ。

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