市川JAMES洋二氏インタビュー!マインドの中でどれだけ突き進めるかってのがロックンロール!

INTERVIEW
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ー海外だとレジェンドの活動がちゃんとメディアが取り上げたりしますよね。日本にも素晴らしいレジェンドが今でも活動してる事を広めたいと思って、このウェブマガジンをやらせて頂いてます。

J:素晴らしいじゃないですか!

ーありがとうございます!

J:だからね、文明の利器は利用するところは利用するよ(笑)頑なに拒むわけじゃなくてね。だからPro Tools(プロツールス)もさ~良いんだけど、修正するために使うんじゃなくて、サウンドをより良くする!使い方次第だね。良いグルーヴが録れてさらに良くしようってプロツールスを使うのは良いけど、ずれた音を直すとか張り付けたりとか、最初からそういう風に使うんじゃなくて。エフェクターとかもそうだよね。何か最初からいっぱい足元に置くじゃん。僕がアマチュアだった頃は、エフェクター沢山使ったらカッコ悪かったんだから!まずは直だったから~アンプに、チューナーさえ間に挟まなかったんだから(笑)。

ー間に入れていくと音やせしてしまいますよね?

J:ギターだったらファズとか一つくっ付けるくらい。特にライブの時なんだけどね。

ー今チューナーでクリップタイプも出てますね。

J:あれはその当時無かったけどね。だからエフェクターってのはプラスアルファじゃないのかなって思うんだよね。こういう話すると頑固おやじって嫌がられるんだ(笑)だからどんどん時代に取り残されるというか(苦笑)

ーギターのシールドをアンプに刺して、それだけで良い音を出すのが基本だと思います。

J:そうだね。ドラムはそれがないからね。だからそこはずっと変わらないよね。そういえばドラムのチューナーってのが居るんだよね。ただ最初からチューニングをしないというか、それ自分の音じゃないじゃんって(笑)

ーそうなんですよ~。あれはあれでチューナーという仕事として行ってる人も居ますね。

J:そうなんだよ。それはチューニングも出来ない下手くそなドラマーがいるから、そういう職業が出てくるわけでしょ。

ードラムチューニングは、マイクが音を拾ってスピーカーから出る音で合わせないとダメなんですよね。

J:分かる。楽器のところで鳴っている音とスピーカーで出る音ってちょっと違うんだよね。

ーベースも大きなインチのキャビネットで低音、ラインで輪郭を出したりしますよね。

J:だからね僕は、小さな50Wぐらいのベースアンプで小さな音量ですごくいい音にして録るの。ようするにデカいアンプで鳴らすと、とくにライブとか音圧で気持ちいいわけよ。だけど、マイクは音圧は録れないから~それを30年ぐらい前に気が付いたんだけどね。最初から気が付いてたら良かったんだけどね(笑)バンド10年ぐらいやって気が付いたんだ。だからレコーディング用に小さなアンプ50Wでやるようになったんだよね。

ー街にあるリハーサルスタジオのベースアンプってデカすぎですよね?

J:自分もそうだったけど、アマチュアの人ってデカい音で鳴らしてみたくなっちゃうんだよね。ライブとかでも、イコールデカい音ってのは、自分の音しか聞こえてないわけだよ。だからドラムやギターの生音、まして歌なんて聞こえてないと思うんだよね。そうするとモニターで上げてくれってなって、バンバン大きくなって、これ以上出せません!なんて。色々経験していくとだんだん音が小さくなっていくんだよ。他の楽器の生音を聞こうと思うからね。

ー小さなライブハウスだとボーカルぐらいを返すだけで充分ですね。

J:ライブハウスぐらいならい要らないよ。武道館とか渋公(渋谷公会堂)ぐらいだったらバスドラの音を返してくれって事にはなるけど、最初から皆音がデカすぎるよね。

ーそうなると他の音が聞こえなくなりますよね。

J:そう。自分の音がデカいのが気持ちいいだよ。

ー気持ちいいのは分かりますね。ただデカい音だと耳がやられちゃうんですよね。それにステージ内の音は小さくしてやったほうが実は良くなりますよね。

J:そうだね。

ー大きい音量で誤魔化さないって事ですよね。

J:そう!大体そうなんだよ。音の大きさとか歪んでたりとかで誤魔化してるんだよ。どんだけシビアなところで最高の演奏をするか。僕も色々なところでセッションとかサポートでやるようになって、そういう風に身に着けていったね。段々音(量)を絞っていったね。

ー殆どのライブハウスは設備が揃ってるのでモニター等も出来ますけど、昔ながらの歌うマイクだけスピーカーから出して、後は楽器やアンプからの音ってところみたいな…

J:あ~PAの無いところね。最近僕が出てるお店ってそういうところもあるよ。

ーそういう場所だと分かりますよね。

J:ミュージシャンの腕が分かるよね。

ーそういうシンプルな場所って演れる人は限られますよね。

J:そうだね。例えばドラムだったらハードタイプの人は厳しいよね。でもね、ソフトに叩いても良いグルーヴを出す人も居るんだよね!ソフトに叩くと急に気が弱くなっちゃうドラマーも居るけどね~(笑)それは可哀そうだよね~。

ー昔、音を小さくしてグルーヴ出せるのが良いドラマーと教えられた事あります。

J:そっか~。

ーデカく叩くのは誰でも出来るようになりますけど~

J:ベースもそうなんだけど、小さく弾いて均等な音を出す事。小さく粒を揃えるってのが難しいんだよ。

ー自分も小さく叩く事も練習してますね。

J:色々な(音楽の)現場をやると違いますよね。僕もバンドの時は、バンドのカラーっていうかバンドの拘りが全てだったからね。でもそのバンドがもう無いんだから、色んな人と演ると色んな演り方に合わせて、じゃあどうやったら自分がどんな所で対応出来るかを身に着けていく。そうするとアンプを小さくしたりだとか、エフェクターを最小限にするとかね。

ジェームスさんの現在の音楽活動

ーこんなコロナ渦の中なので活動も厳しいと思いますが、現在の活動を教えてください。

J:さっきの話と重なるけど、7年前の2014年から一人でベースを弾きながら、オリジナルも少なかったんでカバー曲を入れたりして、ドラムとギターのオケを作って、それに合わせながらベースを弾いて歌うってスタイルね。とにかく一人で何か出来ないかな~と、段々と年齢を重ねると(音楽)仲間が止めていっちゃたりね。若い人のセッションマンとか台頭してくるわけじゃない。どの世界でもそうじゃない?芸能界でもスポーツ界でも、どんどん若い人が出てくる。じゃあ自分の居場所は何なのかな?って、自分の居場所は自分で作るしかない!要するに待ってても仕事は来ないわけだからね。

じゃあ自分の居場所、自分の仕事は自分で作るしかねぇなと思って、それまで歌なんか歌った事ないんだけど、誰もやった事のない事をやろうと、そしたら小さなライブバーでも出来るじゃん!って全国でやりだして、

それから1年ぐらいしてお店(ライブハウス)やってる友人から「バンドで演ってみませんか?」ってさ、その彼が言ってくれたからさ~じゃあメンバーを探して、その(一人弾き語り用の)オケのまんまドラムとギターを演奏してもらえば良いわけだから、それでバンド形式にしたの。だから一人から始まって、そこからバンド形式になったという流れがあって、それも成り行き次第っていうか~。

ータイミングってとても大事ですね。

J:うん。その彼がやってた店が、当初カウンターだけしかなかったバーだったのが、その時からそこで俺やってたんだよ。それから彼やり手だからバンドで音が出せる場所を見つけてきて「バンドで出来ますよ!ジェームスさん演りませんか!?」って、すごいタイミングっていうのかな。バンドでやったら確かにって!東京の彼のお店限定で始めたんだけどね。

ースタートは東京だけだったんですね。

J:そう!やっぱバンドって変な話、地方に行くと経費掛かるじゃん。

ーほんとそうですよね~。

J:3人編成だったとしても(苦笑)現実的なところ世知辛いけどね~これがジェームスバンドの始まり。地方は一人旅でやって東京は彼の店でバンドで演ってね。ちなみにバンドメンバーは、ストリートスライダーズのドラムだったZUZUで、ギターはジミーっていう昔っからの友達。で、1年位やってからアルバムを作るようになって、そのレコ発ライブもやったんだよね。やっぱりね~僕が誰かのバックで演ってるよりか、たとえ歌が下手でも、皆はとにかく僕の世界を見たいんだなと思ったんだよね。どんな詞と曲を歌うのかをね。

ーやっぱりファンはそこなんですよね!ジェームスさんがやりたい事を演ってるところをファンは見たいんですよね! 

J:まさしくそうなんですよね!言っておきますけど、上手いとか下手とか関係なくね(笑)。バンドで歌った事もないのに、いきなりワンマンライブだからね。無謀だよね、一週間ぐらい体調戻らなかったよ(笑)

ージェームスさんでもそうなるんですね!

J:歌の力の出し方とか分からないわけ。

ーそれまでベースを弾くだけだったわけですから。

J:やっぱり慣れというかね、ま~そんな慣れないからさ~。楽器をもって歌うって自体が難しいからね。慣れるまで何年かは掛かるよ。

ーそういう事も挑戦して、還暦記念ライブ。

J:段々話が広がっていっちゃったんだよね~。アルバム作って…そのアルバムを作るにも色々と経緯があるんだけど割愛して(笑)最初はデモテープみたいなモノを作ろうかなって思ったんだけども、吉祥寺でお世話になってるスタジオでフルアルバム作って、いつかはホーンセクションも入れてやりたいよね~って冗談で言ってたら、還暦ライブの時はホーンセクションまで入ってキーボードも入って十数人編成になって。

ーもうビックバンドですね!

J:そうそう。ロックンロールショーを演ったっていう。

ージェームスさんが最初に出した正式なアルバムが「LIFE」で。

J:そう。その時も1回目下北沢のガーデンでやったんだよね。それでその次に「HOME」を出して還暦ライブでガーデン。

ージェームスさん名義でCDを二枚出したんですね!

J:二枚出したね。

ーちなみにファンとの交流イベントも大切にしてるんですね?

J:還暦記念のジェームスフェアとか?そこに行き着くまでに、実はね2001年からインディーズレーベルやっててね。今はメジャーになった、UNIVERSAL-Wってメーカーなんだけどね。

ーそうなんですね~

J:ずっとプロデュースというか、人の面倒を見てたからプロモーションの仕方とか分かってきたんだよね。それが今度は当事者になってしまったっていうだけなんだよね。お客さんとの交流も大事なプロモーションだと、気付かされたよね。

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